【50代自営業者向け】自分の老後と事業を守る!退職金代わりの保険・共済7選

この記事は「50代 × 自営業・フリーランス」の方で、「自分の老後資金と、働けなくなった時の事業リスクの両方に備えたい」とお考えのあなたに向けた内容です。

50代を迎え、事業も安定期に入り、いよいよ自身の「引き際」と「老後」を具体的に考え始める時期ではないでしょうか。しかし、会社員と違って退職金や手厚い厚生年金がない自営業者にとって、老後資金の準備はすべて自己責任です。「国民年金だけでは心もとない」「自分が病気で倒れたら、その瞬間から収入がゼロになり、事業も立ち行かなくなる」…そんな、会社員にはない、独立した立場ならではの不安は尽きません。この記事では、そんなあなたの不安を解消するため、ご自身の「老後の資産形成(=退職金作り)」と、万一働けなくなった際の「事業保障(=収入の補填)」の両方を、賢く準備するための保険・共済を厳選。「老後の資産形成」「就業不能時の保障」「保険料の妥当性」の3つの視点から、公的な制度と民間の保険を組み合わせた、あなただけの最適な備え方を提案します。

この記事の要点(summary)

この記事では、50代の自営業・フリーランスの方が、ご自身の老後資金と、病気やケガで働けなくなった際の事業リスクの両方に備えるための最適な保険・共済の組み合わせ方を比較・解説します。

  • 自営業者の退職金準備には、掛金が全額所得控除になる「小規模企業共済」が節税効果も高く、まず最初に検討すべき制度です。
  • 病気やケガで長期間働けなくなった際の収入減少に備えるには、民間の「就業不能保険」が不可欠です。特にアフラックSOMPOひまわり生命は、精神疾患による就業不能も保障対象となるなど手厚い内容で人気があります。
  • 公的年金に上乗せする私的年金として、掛金が全額所得控除になる「iDeCo(個人型確定拠出年金)」も、老後資金作りの強力なツールです。
  • まずは国の制度である「小規模企業共済」「iDeCo」で節税しながら退職金・老後資金の土台を固め、民間の「就業不能保険」で万一の収入減リスクをカバーする、という組み合わせが最も合理的です。

※本記事では「老後の資産形成(貯蓄性・節税効果)」「就業不能時の保障の手厚さ」「保険料・掛金の妥当性」の3つを評価軸にしています。

セクション1:【比較表】50代自営業者におすすめの保険・共済TOP7

以下は、50代の自営業・フリーランスの方が、老後資金と事業リスクに備えるためにおすすめの保険・共済を比較した表です。公的制度と民間保険の役割を理解し、最適な組み合わせを見つけましょう。

ランキング サービス名 おすすめ理由 公式サイト
1位 中小企業基盤整備機構(小規模企業共済) 【老後資金】国が作った自営業者のための退職金制度。掛金が全額所得控除になるため、節税効果が非常に高い。自営業者なら真っ先に加入を検討すべき制度。 公式サイトを見る
2位 日本生命(ニッセイみらいのカタチ ) 【事業保障】就業不能保険のラインナップが豊富。病気やケガで働けない状態が続いた場合、毎月給付金が受け取れる。公的保障が手薄な自営業者の収入減を強力にカバー。 公式サイトを見る
3位 大同生命 【事業保障】中小企業経営者・自営業者に特化した保険会社 。就業不能時の保障に加え、死亡時の事業整理資金や運転資金の保障など、事業リスク全般に手厚い。 公式サイトを見る
4位 アフラック 【事業保障】就業不能保険の保障範囲が広く、精神疾患による就業不能状態もカバーする点が強み 。ストレスの多い現代の自営業者にマッチした保障内容。 公式サイトを見る
5位 SOMPOひまわり生命 【事業保障】「働けなくなるリスク」に特化した就業不能保険が人気 。保険料も合理的で、うつ病などの精神疾患も保障。生活費だけでなく、事業所の家賃などの固定費もカバー。 公式サイトを見る
6位 オリックス生命 【老後資金】個人年金保険や終身保険など、老後資金を準備するための商品が豊富 。公的制度にプラスして、民間の保険でさらに手厚く備えたい場合に。 公式サイトを見る
7位 全国商工会連合会(福祉共済 ) 【事業保障】商工会の会員向けの共済制度。非常に安い掛金で、死亡・後遺障害、入院などを幅広くカバー。民間の就業不能保険を補完する形で加入するのに最適。 公式サイトを見る

セクション2:情報収集・相談サイトTOP3

自営業者の保険や老後資金の準備について、専門家に相談したり、複数の商品を比較したりする際に役立つサイトを紹介します 。

サイト名 対象読者層 公式サイト
保険見直しラボ 【専門家に相談】自営業者特有のリスクを踏まえ、公的制度と民間保険を組み合わせた最適なプランを提案してほしい方。無料で訪問相談が可能。 https://www.hoken-lab.jp/
マネーキャリア 【専門家の解説】自営業者の保険の選び方や、小規模企業共済、iDeCoについて詳しく知りたい方 。専門家による解説記事で知識を深められる。 https://money-career.com/
価格.com 保険 【比較検討】就業不能保険や個人年金保険の保険料を、複数の会社で横断的に比較したい方 。人気ランキングや口コミも参考にできる。 https://hoken.kakaku.com/

セクション3:公式サイト詳細レビュー(7社 )

TOP7でご紹介した公式サイトについて、「老後の資産形成」「就業不能時の保障」「保険料・掛金の妥当性」の3つの評価軸で詳しくレビューします。

1. 中小企業基盤整備機構(小規模企業共済)

老後の資産形成 ★★★★★
就業不能時の保障 ★☆☆☆☆ (目的外)
保険料・掛金の妥当性 ★★★★★

コメント:
自営業を営むあなたが、まず最初に検討すべき、最強の「退職金準備」制度です。国が運営しているため安心感が絶大。最大のメリットは、月々の掛金(最大7万円)が全額、所得から控除されること。これにより、所得税・住民税を大幅に節税しながら、将来の退職金を積み立てることができます。受け取る際も、退職所得控除や公的年金等控除が適用され、税制面で非常に優遇されています。これに入らない手はありません。

締め文:節税という「今」のメリットと、退職金という「未来」の安心を同時に手に入れたい。そんな、賢い自営業者のあなたに必須の制度です。

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2. 日本生命(ニッセイみらいのカタチ)

老後の資産形成 ★★★☆☆
就業不能時の保障 ★★★★★
保険料・掛金の妥当性 ★★★☆☆

コメント:
「もし自分が倒れたら、収入が途絶え、家族も事業も路頭に迷ってしまう…」そんな最悪の事態を防ぐための保険です。日本生命の就業不能保険は、病気やケガで長期間働けなくなった場合に、毎月お給料のように給付金を受け取れるのが特徴。国民年金の障害基礎年金だけでは不十分な自営業者の収入減を強力に補填します。必要な保障をパズルのように組み合わせられる「みらいのカタチ」シリーズの一部なので、死亡保障などと合わせて柔軟に設計できます。

締め文:自分が元気で働くことが、家族と事業を守る最大の基盤。その基盤が揺らいだ時に備えたい、責任感の強いあなたに最適です。

日本生命 公式サイトへ

3. 大同生命

老後の資産形成 ★★★☆☆
就業不能時の保障 ★★★★★
保険料・掛金の妥当性 ★★★☆☆

コメント:
「個人の生活だけでなく、事業そのものを守る保障が欲しい」という、経営者視点のあなたに 。大同生命は、法人会や納税協会などと提携し、中小企業の経営者や個人事業主に特化した保険を提供しています。就業不能時の収入保障はもちろん、経営者が死亡した場合の借入金返済や事業整理のための資金、当面の運転資金など、事業継続(あるいは円滑な清算)に必要な保障が手厚いのが特徴です。

締め文:自分の人生と、従業員や取引先の人生も背負っている。そんな、経営者としての重責を全うしたいあなたの右腕となる保険です。

大同生命 公式サイトへ

4. アフラック

老後の資産形成 ★★☆☆☆
就業不能時の保障 ★★★★★
保険料・掛金の妥当性 ★★★★☆

コメント:
「身体の病気だけでなく、心の病で働けなくなるリスクも怖い」という、現代的なリスク感覚を持つあなたに 。アフラックの就業不能保険「給与サポート保険」は、がんや5大疾病だけでなく、うつ病などの精神疾患で働けなくなった場合も保障の対象となるのが大きな強みです。自営業者はストレスも多く、心の不調に陥るリスクも低くありません。保障範囲の広さを重視するなら、非常に有力な選択肢です。

締め文:目に見えるケガや病気だけでなく、目に見えない心の不調にも備えたい。そんな、時代の変化に対応できるあなたにマッチします。

アフラック 公式サイトへ

5. SOMPOひまわり生命

老後の資産形成 ★★☆☆☆
就業不能時の保障 ★★★★★
保険料・掛金の妥当性 ★★★★☆

コメント:
「難しい特約は不要 。シンプルに『働けなくなった時の収入』だけを確保したい」というあなたに。SOMPOひまわり生命は、「働けなくなるリスク」に特化した商品開発に力を入れています。保障内容がシンプルで分かりやすく、保険料も合理的。給付金の受け取り方も、毎月定額を受け取るタイプや、最初にまとまった一時金を受け取るタイプなど、ニーズに合わせて選べます。事業所の家賃など、毎月必ずかかる固定費をカバーする目的にも使えます。

締め文:複雑な保障は求めない。ただ、自分が倒れても事業と家族の生活が回るためのお金が欲しい。そんな、本質を突くあなたに最適です。

SOMPOひまわり生命 公式サイトへ

6. オリックス生命

老後の資産形成 ★★★★☆
就業不能時の保障 ★★★☆☆
保険料・掛金の妥当性 ★★★★☆

コメント:
「小規模企業共済やiDeCoだけでは、目標の老後資金に届かない 。さらに上乗せしたい」というあなたに。オリックス生命は、ネット生保ならではの合理的な保険料で、個人年金保険や、貯蓄性の高い終身保険(RISEなど)を提供しています。公的制度をフル活用した上で、さらに民間の保険で老後資金を盤石にしたい場合の有力な選択肢。解約返戻金がある終身保険なら、死亡保障と老後資金準備を兼ねることも可能です。

締め文:国に頼るだけでなく、自分の力でも老後資金を積み増していく。そんな、自助努力の精神を持つあなたを応援します。

オリックス生命 公式サイトへ

7. 全国商工会連合会(福祉共済)

老後の資産形成 ★☆☆☆☆ (保障目的)
就業不能時の保障 ★★★☆☆
保険料・掛金の妥当性 ★★★★★

コメント:
「民間の就業不能保険は高い。もっと安い掛金で、最低限の保障だけでも確保したい」というあなたに。地域の商工会に加入している事業者が対象の共済制度です。最大の魅力は、月々数千円という圧倒的に安い掛金で、死亡・後遺障害、入院などを幅広くカバーできること。保障額は大きくありませんが、コストパフォーマンスは抜群です。民間の就業不能保険の補助として、あるいは保険料を抑えたい場合の選択肢として非常に有効です。

締め文:大きな保障よりも、まずは手頃な掛金で「お守り」を確保したい。そんな、コスト意識の高いあなたに最適な制度です。

全国商工会連合会 公式サイトへ

セクション4:よくある質問(Q&A )

Q. 結局、50代自営業者は何から手をつければ良いですか?

A. まずは国の制度である「小規模企業共済」と「iDeCo」に加入し、掛金を上限まで設定することから始めましょう。この2つは節税効果が絶大で、自営業者が使える最大のメリットです。これで「老後資金・退職金」の土台を固めます。その上で、ご自身の事業内容や家族構成に合わせて、民間の「就業不能保険」に加入し、「働けなくなった時の収入減」に備えるのが王道の組み合わせです。

Q. 「就業不能保険」は、どれくらいの保障額が必要ですか?

A. 一つの目安として、「毎月の生活費+事業所の家賃などの固定費」から、国民年金の障害基礎年金(受給できる場合)を差し引いた金額をカバーできるように設定するのが理想です。例えば、毎月50万円が必要で、障害基礎年金が約6.5万円なら、月額40~45万円程度の給付金が受け取れるように設定すると安心です。ただし、保険料とのバランスも重要なので、専門家と相談しながら決めることをお勧めします。

Q. 「小規模企業共済」と「iDeCo」の違いは何ですか?

A. どちらも掛金が全額所得控除になる点は同じですが、目的と仕組みが異なります。小規模企業共済は「退職金」準備が目的で、国が掛金を運用します。一方、iDeCoは「年金」準備が目的で、自分で投資信託などの運用商品を選んでお金を育てていきます。iDeCoは運用次第で大きく増やせる可能性がある反面、元本割れのリスクもあります。両方に加入できるので、併用するのが最も効果的です。

Q. 50代から保険に入ると、保険料が高いのではないでしょうか?

A. 確かに、年齢が上がるほど保険料は高くなる傾向にあります。しかし、だからこそ、保障内容をよく吟味し、自分に必要な保障に絞って加入することが重要です。例えば、死亡保障は最低限にし、その分「就業不能保障」を手厚くするなど、メリハリをつけることで保険料を抑えることは可能です。また、健康状態に自信があれば、保険料が割引になる「健康体割引」がある商品を選ぶのも有効です。

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