【NISA枠を使い切った方へ】次の一手は?特定口座とオルタナティブ投資7選を徹底比較

この記事は「全年代 × NISA枠を使い切った × 次の一手として課税口座(特定口座)も検討」されている方に向けた内容です。

新NISAの非課税保有限度額1,800万円をすでに使い切った、あるいは近い将来使い切る見込みのあなた。順調に資産形成を進める中で、「この次の、最善の一手は何だろう?」と考えているのではないでしょうか。NISAという強力な武器を最大限活用した今、さらなる資産拡大を目指すには、課税口座(特定口座)での運用や、株式・投資信託とは異なる値動きをする「オルタナティブ投資」が視野に入ります。しかし、選択肢が広がる分、リスクやリターンの特性も多様化するため、慎重な判断が求められます。この記事では、そんなあなたの「次の一手」をサポートするため、「期待リターン」「リスク」「換金性」の3つの視点から、有力な投資先を厳選してご紹介します。

この記事の要点(summary)

この記事では、NISAの非課税枠を使い切った投資経験者が、さらなる資産拡大を目指すための次の投資先を比較・解説します。特定口座での追加投資から、新しい資産クラスへの挑戦まで、最適な選択をサポートします。

  • NISA枠を使い切った後の選択肢は、主に課税口座(特定口座)での追加投資と、オルタナティブ投資の2つです。
  • これまでと同じ投資信託などを特定口座で買い増すのは、運用方針の一貫性を保ちやすい最もシンプルな方法です。
  • 不動産クラウドファンディング」は、少額から不動産に間接投資でき、安定したインカムゲイン(配当)が期待できるため、分散投資先として人気が高まっています。
  • ソーシャルレンディング」や「貸付ファンド」は、企業への貸付を通じて利息収入を得る仕組みで、株式市場との相関が低いのが特徴です。
  • 新たな投資先を選ぶ際は、期待できるリターンだけでなく、元本割れリスクや資金がロックされる期間(換金性)を十分に理解し、ご自身の許容度に合わせて判断することが重要です。

※本記事では「期待リターン」「リスク」「換金性」の3つを評価軸にしています。

セクション1:【比較表】NISAの次の一手におすすめの投資先TOP7

以下は、NISA枠を使い切った投資経験者が次に検討すべき投資先を比較した表です。ご自身のポートフォリオ戦略やリスク許容度に合わせて、最適な選択肢を見つけましょう。

順位 サービス名(投資対象) おすすめ理由 公式サイト
1位 主要ネット証券(特定口座) NISAと同じ証券会社で、同じ投資信託や株式を買い増す最もシンプルな方法。運用方針を変えずに資産規模を拡大できます。SBI証券、楽天証券などが代表的。 SBI証券へ
2位 COZUCHI 不動産クラウドファンディングの代表格 。想定利回り年4~12%と高水準で、過去に元本割れゼロの実績。1万円から都心の不動産に投資できる手軽さが魅力。 公式サイトを見る
3位 CREAL 上場企業が運営する不動産クラウドファンディング 。保育園や物流施設など、社会貢献性の高い多様な案件に1万円から投資可能。安定した運用と透明性が評価されています。 公式サイトを見る
4位 OwnersBook 国内初の不動産担保特化型ソーシャルレンディング 。全案件に不動産担保を設定しており、貸し倒れリスクを低減。年利4~5%前後の安定的なリターンを目指す投資家に人気。 公式サイトを見る
5位 Funds 上場企業などが組成する貸付ファンドに1円から投資できるマーケットプレイス 。固定利回り・運用期間が定められており、予定分配率1~3%台のミドルリスク・ミドルリターンが中心。 公式サイトを見る
6位 マネックス証券(特定口座 ) NISAでインデックス中心だったポートフォリオに、個別株(特に米国株)を加えたい場合に有力。高機能ツール「銘柄スカウター」で、より積極的なリターンを狙う分析が可能。 公式サイトを見る
7位 楽天証券(特定口座 ) 楽天経済圏のユーザーが、NISA枠を超えてポイントを活用しながら投資を継続するのに最適。楽天カードや楽天キャッシュでの積立も課税口座で可能です。 公式サイトを見る

セクション2:情報収集・比較検討サイトTOP3

オルタナティブ投資など、新しい資産クラスに関する情報収集に役立つ専門サイトを紹介します 。

サイト名 対象読者層 公式サイト
不動産クラウドファンディング比較プロ 【不動産クラファン特化】各社の実績や利回り、キャンペーン情報を横断的に比較し、最適なサービスを見つけたい方。 https://crowdfunding.property/
ソーシャルレンディング投資比較 【ソーシャルレンディング特化】貸付先の情報や担保の有無など、より専門的な視点でサービスを比較検討したい方 。 https://social-lending.co/
みんかぶ 【総合金融情報】株式や投資信託に加え、新しい金融商品に関するニュースや専門家のコラムを幅広く収集したい方 。 https://minkabu.jp/

セクション3:公式サイト詳細レビュー(7選 )

TOP7でご紹介した投資先について、「期待リターン」「リスク」「換金性」の3つの評価軸で詳しくレビューします。

1. 主要ネット証券(特定口座)

期待リターン ★★★☆☆ (NISAと同じ)
リスク ★★★☆☆ (NISAと同じ)
換金性 ★★★★★ (高い)

コメント:
最もシンプルで王道な「次の一手」です。NISA口座で積み立ててきた投資信託や株式を、そのまま特定口座で買い増します。投資対象やリスク許容度を変える必要がなく、管理も一つの証券会社で完結するため手間がかかりません。利益に対して約20%の税金がかかる点だけがNISAとの違いですが、運用方針の一貫性を保ちたい方には最適です。

締め文:これまでの成功体験をそのままスケールさせたい。そんな、堅実かつ合理的なあなたに最適な選択です。

SBI証券 公式サイトへ

2. COZUCHI

期待リターン ★★★★☆ (高い )
リスク ★★★☆☆ (中程度)
換金性 ★☆☆☆☆ (低い)

コメント:
株式市場とは異なる値動きをする資産に分散したいなら、不動産クラウドファンディングが有力です。COZUCHIは、想定利回りが年4~12%と高く、短期運用型ファンドでは売却益が出た場合に上限なく配当に上乗せされる「アップサイド」も狙えるのが特徴。過去に元本割れがないという実績も、投資家心理として大きな安心材料になります。

締め文:ポートフォリオの分散を図りつつ、インカムゲインでキャッシュフローを強化したい。そんな、戦略的なあなたにおすすめです。

COZUCHI 公式サイトへ

3. CREAL

期待リターン ★★★☆☆ (中程度 )
リスク ★★★☆☆ (中程度)
換金性 ★☆☆☆☆ (低い)

コメント:
「投資を通じて社会にも貢献したい」という想いを持つ方にフィットします。運営会社が東証グロース市場に上場しており、信頼性と透明性は業界トップクラス。投資対象もマンションだけでなく、保育園や学校、物流施設など多岐にわたります。安定的なリターンと社会性を両立できるのが大きな魅力です。

締め文:資産を増やすだけでなく、その使い道にもこだわりたい。そんな、視野の広いあなたにぴったりの投資先です。

CREAL 公式サイトへ

4. OwnersBook

期待リターン ★★★☆☆ (中程度 )
リスク ★★☆☆☆ (比較的低い)
換金性 ★☆☆☆☆ (低い)

コメント:
「大きなリターンより、元本保全性の高さを重視したい」という堅実派の投資家向けです。ソーシャルレンディングの中でも、全案件に不動産担保を設定しているのが最大の特徴。万が一、貸付先が返済不能になっても、担保不動産を売却することで元本の回収を図ります。そのため、比較的リスクを抑えながら安定した利回りを目指せます。

締め文:ポートフォリオの「守り」を固めるための投資先を探している。そんな、リスク管理を徹底したいあなたに最適です。

OwnersBook 公式サイトへ

5. Funds

期待リターン ★★☆☆☆ (比較的低い )
リスク ★★☆☆☆ (比較的低い)
換金性 ★☆☆☆☆ (低い)

コメント:
「銀行預金よりは高い利回りが欲しいが、大きなリスクは取りたくない」というニーズに応えます。投資先は、Fundsが定めた基準をクリアした上場企業などが中心で、あらかじめ利回りと運用期間が決まっています。値動きを気にする必要がなく、コツコツと安定した分配金を受け取りたい方に向いています。1円から投資できる手軽さも魅力です。

締め文:日々の値動きに一喜一憂せず、計画的に資産を育てたい。そんな、安定志向のあなたに寄り添うサービスです。

Funds 公式サイトへ

6. マネックス証券(特定口座)

期待リターン ★★★★☆ (高い)
リスク ★★★★☆ (高い)
換金性 ★★★★★ (高い)

コメント:
NISAのインデックス運用で守りを固めた上で、「攻め」の投資を加えたい場合に最適です。特に米国株の取扱銘柄数が豊富で、高機能ツール「銘柄スカウター」を使えば、詳細な企業分析が可能。NISAで市場平均のリターンを確保しつつ、特定口座では個別株でアクティブに市場平均超のリターンを狙う、という戦略的な使い分けができます。

締め文:市場の成長を待つだけでなく、自らの分析で未来を切り拓きたい。そんな、探究心旺盛なあなたの挑戦をサポートします。

マネックス証券 公式サイトへ

7. 楽天証券(特定口座)

期待リターン ★★★☆☆ (NISAと同じ)
リスク ★★★☆☆ (NISAと同じ)
換金性 ★★★★★ (高い)

コメント:
楽天経済圏をフル活用している投資家にとって、NISA枠を超えた投資も楽天証券で続けるメリットは大きいです。楽天カードや楽天キャッシュでの積立設定は特定口座でも可能で、NISA口座と合わせてシームレスにポイントを獲得・利用できます。管理画面も一つで済むため、資産状況の把握が容易です。

締め文:生活と投資を密接に連携させ、ポイントという「第3の原資」を最大限活用したい。そんな、合理的なあなたに最適な環境です。

楽天証券 公式サイトへ

セクション4:よくある質問(Q&A )

Q. NISA枠を使い切ったら、まず何をすべきですか?

A. まずは、ご自身のポートフォリオ全体のリスクバランスを再確認しましょう。NISA枠でどのような資産(株式、債券など)に、どのくらいの割合で投資しているかを把握します。その上で、「次の一手」として、これまでと同じリスクを取るのか(特定口座で同じものを買う)、あるいは異なるリスクを取るのか(オルタナティブ投資を始める)を判断するのが良いでしょう。焦って新しいものに飛びつく必要はありません。

Q. 特定口座の「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」はどちらが良いですか?

A. 基本的には「源泉徴収あり」がおすすめです。「源泉徴収あり」を選べば、利益が出るたびに証券会社が自動で税金を計算・納税してくれるため、原則として確定申告が不要になります。投資の手間を少しでも減らしたいほとんどの方にとって最適な選択です。「源泉徴収なし」は、年間の利益が20万円以下の場合や、他の所得と損益通算したい場合などにメリットがありますが、ご自身で確定申告をする必要があります。

Q. 不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディングの税金はどうなりますか?

A. これらのサービスから得られる分配金は、多くの場合「雑所得」として扱われます。雑所得は給与所得など他の所得と合算して税額が決まる「総合課税」の対象です。年間の雑所得が20万円を超える会社員の方は、確定申告が必要です。利益に対して約20%が分離課税される株式投資とは税金の計算方法が異なる点に注意しましょう。

Q. NISA口座で保有している商品を売却したら、非課税枠は復活しますか?

A. はい、新NISAでは、保有商品を売却した場合、その商品の簿価(取得価額)分の非課税枠が翌年に復活します。そのため、ライフイベントで資金が必要になった場合や、ポートフォリオを見直したい場合に、柔軟に商品を入れ替えることが可能です。ただし、復活した枠を再利用できるのは翌年以降になる点には注意が必要です。

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